とうふに含まれる栄養

とうふに含まれる成分や、とうふを取り巻く様々な食品について解説します

とうふは、大豆の豊かなおいしさと栄養を、そっくりそのまま受け継いでいます。

大豆の栄養は100%近く消化吸収されます。

良質の植物性タンパク質が豊富なことはよく知られていますが、コレステロール値を下げるレシチン、老化防止に効果的な大豆サポニン、女性ホルモンに似た働きをするイソフラボン等、注目の栄養素も多く含まれます。

とうふの欠点は、せっかくの栄養がそのままでは消化吸収されにくいこと。

とうふに不足する栄養素は、ビタミンAやC、食物繊維を含む緑黄色野菜や海草、魚介類です。

これらの組み合わせは、骨の強化や抗ストレスにたいへん有効です。

タンパク質

"畑の肉"といわれる大豆は、タンパク質を30%以上も含んでいます。

牛肉でさえ約20%ですから、大豆がいかに高タンパクの食品かわかりますね。

大豆に含まれるタンパク質は肉に代表される動物性タンパク質と違い、コレステロール増加の心配がありません。

血中コレステロールを低下させ、血圧の上昇を抑える作用があります。

木綿とうふ1丁(300g)に含まれるタンパク質は20.4g。

成人の一日必要摂取量は、男性で70g、女性で60gですから、1丁食べれば約1/3量が満たされることになります。

脂質

動物性脂肪が、コレステロールを増加させる飽和脂肪酸を多く含むのに対して、植物性脂肪は、血中コレステロールを下げる働きのある不飽和脂肪酸が多く、動脈硬化や高血圧の予防に効果があります。

「とうふ」が「機能食品」として注目される理由のひとつは、脂質の中にこの不飽和脂肪酸を多く含んでいるからです。

カルシウム

日本人にもっとも不足しているといわれる栄養素がカルシウム。

成人の一日必要摂取量は600mgで、木綿とうふなら500gに含まれます。

骨や歯を作る重要な成分であり、不足すると骨密度が低下して背中や腰が曲がったり、骨折しやすくなるなどの骨粗鬆症に。

特に更年期を迎えた女性は、女性ホルモンの分泌が低下し、カルシウムが溶け出して、骨の量が急激に減少します。

また、カルシウムは神経の興奮を調整する働きがあり、血中のカルシウム不足はイライラを引き起こすともいわれます。

イソフラボン

女性ホルモン(エストロゲン)と似た働きがあることがわかって、最近脚光をあびているイソフラボンは、大豆の胚芽に多く含まれています。

卵巣の動きが衰えてエストロゲンの分泌が少なくなると、新しい骨を作る細胞の働きが悪くなり、骨からカルシウムが溶け出します。

イソフラボンにはエストロゲン同様、骨からカルシウムが溶け出すのを防ぐ作用があります。

とうふ100gで1日に必要なイソフラボンが摂取できます。

レシチン・コリン

レシチンは、大豆に含まれる特徴のある成分で、機能の一つに強い乳化作用があります。

乳化作用によって、血管に付着したコレステロールを溶かし、固まるのを防いで血液の流れをスムーズにし、動脈硬化や脳出血などの予防をします。

コリンは、レシチンを多く含む食品を摂取することによって補充ができる成分で、レシチンが腸内で分解されて、コリンとして独立します。

コリンは記憶力や集中力を高めるなど脳の活性化に役立ち、脳の老化や痴呆予防に効果があるといわれます。

オリゴ糖

大腸菌の中の有用菌であるビフィズス菌が多い腸は健康です。

ビフィズス菌は腸内を活性化し、免疫力を高め悪玉菌の増殖を抑える働きがあります。

うふに含まれるオリゴ糖は大腸菌によって分解され、ビフィズス菌はそのオリゴ糖を栄養源にして増殖します。

病気のときや疲れがたまっているとき、また老齢になるほどビフィズス菌は減少します。

とうふを食べればオリゴ糖を摂取でき、ビフィズス菌を増やすことになります。

サポニン

大豆に含まれるサポニンは、老化のもとになる脂肪酸の酸化を防ぎ、細胞を老化させる活性酸素を抑え、血中コレステロールを低下させるなど、成人病や老化防止に関係する機能がさまざま言われます。

また発ガン抑制効果があることも報告されており、今注目の成分です。

とうふを食べたときにわずかに感じる渋み、苦み、えぐみがその物質で、サポニンの強い界面活性作用が、これらの機能を効果的にしているといわれます。